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2005年 岡山市長選

選挙運動からの開放感とやることはすべてやった、という充実感からか父は自宅に帰ってからもとても元気だった。

私は翌朝の始発で東京に帰るため、タクシーの手配をしようと自分の携帯に手を伸ばした。すると父が制止して、自分が電話すると違うんだ、と自慢げに言う。

「岡山のタクシー会社に登録した携帯で電話すると、タクシー会社のパソコンに自宅の地図がでるらしいんだよ。」

と、父が当たり前のことをあまりに得意げに言うのでおかしくなって、

「えっ?それは全国どこでもそうじゃないの?」とつい言ってしまうと
父は子供のようにムッとした。

タクシーを呼んでもらえないと困るのので

「さすがに岡山は進んじょりますなあ」とあわてて岡山弁でフォローすると

「やっぱり、そうだろ」と機嫌を直しておもむろにダイアルしてくれた。

さてこの夜にはその直後にもわけのわからない選挙選の、最後のダメ押しのような出来事があった。
ある市会議員の先生から電話があったのだ。

「熊代先生、市長選の当選確実だそうで本当におめでとうございます。最初から先生が勝つものと思っていました。本当におめでとうございます。」


この方は対立候補を熱心に応援していた方だった。少しうわずった声で父を褒め称える声が、受話器の外まで聞こえてきた。

聞いていて情けなくなったが、こうも思った。うちの父がこんな情けない電話をかける立場ではなくて本当に良かった、と。

最初から最後までわけのわからない選挙だった。でも明日は東京に帰れるのだ。

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