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岡山市長選 保守分裂!

長選挙が始まった。私はまたしても「引き回し」の挨拶まわりである。

今度は一週間の短期決戦だ。

その日の午後にまずお会いしたのは支援者の知人だという、白い割烹着を着た、見るからに優しげなお母さんといった雰囲気の50代半ばくらいの女性だった。、初対面だというのに片手をとってまるであやすようにしながら、温かく答えてくれた。

「ええもう、うちは期日前投票で熊代先生にいれましたから。主人と私でたった2票ですけどねえ。」と指を2本立てながらよどみなくそう言って下さる奥さんのお話を聞いて、すっと気が軽くなった。

挨拶まわりの疲れが一瞬で吹き飛ぶのはこういうときだ。
「ありがとうございます!」、

弾む気持ちでお礼を言って玄関から帰ろうとしたところに、庭いじりをされていたこの家のご主人が勝手口まで戻ってこられるのが見えた。早速、お礼をいうために勝手口まで駆け戻った。

「あの、熊代昭彦の娘です。期日前の投票をして頂いたそうで、本当にありがとうございました!」と一息でそこまで言って頭を下げると、白いトレーナーを着てめがねをかけた実直そうなご主人は怪訝そうな顔をした。

「へえ?熊代さん言うたら9日の市長選じゃろ?うちはまだ誰も投票なんか行っちょらんよ。」

ハッと胸をつかれるような気がした。

思わずふりむくと、さっきまで満面の笑みをたたえて微笑んでいたその奥さんは、うってかわったような無表情で、玄関横の木の葉をそしらぬ顔でなでている。

頭がカッと熱くなるようだった。見事に騙された!というショックがこみあげてきたが、そのまま何も言えずに一礼してその家を辞した。

車に飛びこんで、少し冷静になると事態が見えてきた。ようするに、保守分裂というのはこういうことなのだ。

あの奥さんにしてみたら、衆院選、そして市長選、と次々にまわってくる保守系の候補者の挨拶まわりには、もう心底うんざりしていたのだろう。

かといって、これまでお世話になった、そしてこれからもずっとお世話になるであろう町内会長やら町の世話役の手前、邪険にもできない。

にこやかに「ええ、大丈夫ですとも。」と言いながら「主人と私と2票」という言葉と指を軽く立てる仕草には、年季が入っているようにすら感じた。

その女性の立場からしたら当然の自衛策なのかもしれない。甘いのは私のほうなのだ。

これがもし東京だったら、そもそも自分の興味のない候補者のビラなどうけとらないだろうし、候補者だろうが家族だろうが、視線をかわすことすらしないだろう。

温かく迎えてくれた人がすらりとうそをつく、などということは東京育ちの私にはまったく思いもよらないことだった。これは一筋縄ではいかないぞ、そうあらためて気をひきしめた。



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